Mog!もっとたべたいワンちゃんのために

ワンちゃんの健康ってどうやって判断する?
愛犬の簡単な健康チェック方法を教えます【後編】

ワンちゃんは話すことができません。動物病院ではまず、問診、視診、触診、聴診を行います。そして状態を把握し、詳しい検査が必要かどうかを判断していきます。

問診は飼い主さんに愛犬の状態をお伺いすることです。愛犬に代わりに色々な情報を伝えていただく重要な役割です。その問診を中心に、五感をフル活用して獣医師は診察していきます。

獣医師が診察中にワンちゃんのどこに注目し、問診や体を診ているかを知ることで、飼い主さんも普段から愛犬の状態を把握しやすくなります。

今回は、前編と後編に分けておうちでもできる愛犬の健康チェック方法をお伝えします。簡単なので愛犬とコミュニケーションをとりながら、ぜひやってみてくださいね。また獣医師がどんなところを気にしているのかも解説していきます。

【前編】日常生活で見るべき項目 はこちら

実際に愛犬を見てみよう

ここからは愛犬を実際に見たり触ったりする項目です。普段から見てあげると異常に気づきやすくなります。

体型・体重のチェック

今現在の愛犬の体は痩せているか、太っているかを見てみましょう。詳しい見方はこちらの記事に詳しく載っています。

体重を計るのも増減が分かりやすいですね。体重の測り方は、飼い主さんと一緒に測り、飼い主さんの体重分を引いて計算してみましょう。

肥満気味の場合は人間と同様で、運動や食事管理をする必要があります。
運動だけで痩せるのは難しいので、お食事が重要です。MOG!のような、水分量の多いフードは満腹感が得られやすいので、愛犬もストレスなくお勧めです。

獣医師の気になるポイント

食べる量が多くて太るのは当然ですが、あまり食べていないのに太る・食べているのに痩せていく、などは病気の可能性があります。特に中高齢のワンちゃんは注意してください。体重変化以外に何か症状が無いかも探してみてください。

体温のチェック

ワンちゃんもおうちで簡単に体温を測ることができます。体温計は動物用でも人間用でもどちらでも大丈夫です。動物用の体温計は先端が柔らかく、曲がるものが多いので使いやすいですね。

測り方は、肛門に直接体温計を入れて測定します。肛門から2cmほどゆっくりと挿入し、ど真ん中ではなく、端の端の直腸に沿わせるようにします。38℃~39℃程度が正常な体温です。

獣医師の気になるポイント

動物病院の診察室では緊張しすぎて、健康でも体温が40℃近くまで上がってしまう子がいます。いつも院内で高体温が出てしまう子は、来院前にお家で測り院内での体温と比べてみるのもいいかもしれませんね。
「お家では平熱、病院では高体温」というのが分かれば、院内での高体温は緊張によるものと考えることができて安心です。

お耳のチェック

まずはお耳をめくってみましょう。耳の色は赤くないか、耳垢の量や色、臭いを見てみましょう。健康なお耳であれば、耳の色は薄いピンク色で耳垢はそれほど溜まりません。

耳垢は人と異なり、黒いです。黄色くないからといって異常ではありません。
痒そう、赤い、耳垢がたくさん溜まっている、耳がベタベタしている、臭いがきつい、などの場合は異常です。

獣医師の気になるポイント

お耳には「自浄作用」といって耳の奥から外に向かって自然に出ていくような構造になっています。そのため基本的には健康的なお耳の場合、耳掃除は必要ありません。気になるのであれば、外側についた耳垢を軽くふき取る程度で十分です。綿棒は危ないのでやめましょう。

また、診察を受ける際は耳掃除をしない状態で来院してください。

お肌のチェック

ワンちゃんは毛で覆われているため、なかなかお肌は見えにくいかもしれません。お肌のチェックは、主に外傷がないか、皮膚病がないかの確認になります。噛んだり舐めたりしている仕草があれば、痒みがありそうです。

まず体全体を見て毛が薄くなっていたり、赤みやかさぶたのようなものが付いていたりしないか確認してください。

特に目周り、口周り、お耳、手足の表・裏、を見てみましょう。この部分はアトピーや食物アレルギーの症状が出やすい場所です。

また、体全体を触ってみて、しこりが無いか確認してみましょう。

獣医師の気になるポイント

しこりが見つかった場合は、あまり触りすぎると刺激になり大きくなることがあるので注意して下さい。

皮膚は見た目だけではなく、飼い主さんの情報にたくさんのヒントがあります。今まで似たような症状が過去にあったか、お食事や環境に変化があったか、ノミやマダニなど外部寄生虫の予防をしているか、などくわしく伝えてください。

「こんなこと伝える必要ないかな・・・?」と思っても大事な情報かもしれないので伝えてくださいね。

水分が足りているかチェック

熱中症や、下痢、嘔吐などで水分が失われた場合や、水分が摂取できていない時などには脱水気味になります。

脱水かどうかをチェックする簡単な方法があります。皮膚を引っ張り、皮膚の戻りを見る方法で『ツルゴールテスト』と言います。

肩付近の部分はもともと皮膚が伸びやすい部分です。指で摘んで軽く上に引っ張ってみます。そして上から指を離してみてください。2秒以内に戻れば問題ありません。
それ以上時間がかかる場合は脱水が疑われます。

獣医師の気になるポイント

脱水といえば夏のイメージがありますが、意外に寒い時期にも脱水は起こります。水分を取らなくなることに加え、お部屋が乾燥しやすいためです。
普段からあまりお水を飲まない子は、ウェットフードやMOG!のような水分量が多いフードにすると、充分水分を取ることができて良いですね。

歩き方をチェック

歩き方はいつもと変わりはありませんか?
いつもは普通に歩いていたのに、歩き方が遅い、歩きたがらない場合はどこか痛めているかもしれません。どこの足がおかしいか確認してみましょう。

獣医師の気になるポイント

立ち上がれない、痛がる場合はあまり動かしたり触ったりせずに、すぐに動物病院を受診しましょう。場合によっては、時間が経つほど悪化し治りにくくなります。

また過去に膝蓋骨脱臼(パテラ)や椎間板ヘルニアなど言われたことがある場合は、予め獣医師に伝えてください。

ドッグランで思いっきり走った・ジャンプで着地に失敗したなど、歩き方がおかしくなるきっかけになるような出来事があったら教えてくださいね。

呼吸のチェック

聴診はできなくても、呼吸の異常は分かります。
いつもより大きく胸やお腹で息をしている場合は、正常とは言えません。咳が続く場合も問題です。
体重などによっても異なりますが、安静時の呼吸数が1分間に30回以上の場合は異常と思われます。寝ている状態で胸の上下運動を数えます。10秒間の上下運動を数えて6倍することで簡単に測れます。

獣医師の気になるポイント

心臓病を持っている子は呼吸数を普段からよく見てあげましょう。

呼吸が荒い場合はお部屋の温度を一定にして、うつ伏せの状態で数分見てみましょう。それでも落ち着かない場合は、様子を見ない方が良さそうです。

また、健康でも肥満の子は呼吸が荒くなりやすいです。痩せることで呼吸がしやすくなるので、健康面を考えて痩せるよう努力しましょう。

歯茎のチェック

お口を触れることができる子であれば、唇をめくってみましょう。口元を触ったことがない場合は、噛まれてしまう可能性があるので無理しないでください。

唇をめくった際に、歯と歯茎の間が赤くなっていませんか?赤い場合は歯周病が考えられます。歯周病は歯周病菌が多く発生することで生じます。菌の増殖に伴い口臭がきつくなってしまいます。

獣医師の気になるポイント

すでに重度の歯石が付いてしまっている場合は、動物病院での歯周病処置が必要です。無麻酔での歯石除去は将来的に歯石がつきやすくなったり口を触らせてくれなくなったりと、デメリットが多いので注意してください。

歯石除去後もデンタルケアがとても重要です。できるだけ歯磨きをして歯石がつかないようにしましょう。

日常生活で注意したいこと

お家でできる健康チェックを見ていきました。体重や体温計を使う場合は道具が必要ですが、それ以外は特に必要ありません。簡単にチェックすることができるので、ぜひやってみてくださいね。また、動物病院を受診される場合に、特に伝えていただきたいことなども触れていきました。

また普段の生活で気をつけたい事は、お食事と生活環境といえます。食事は毎日のことですが、健康に大きく関わってきます。

今回のチェックで体重・体格に問題がありそうな子や軟便、皮膚の痒みなど食物アレルギーが疑われる子などは、一度お食事を見直してみると良いかもしれません。愛犬に合ったフードが選んで健康に過ごしたいですね。